英語読書日記43(耳読書No.30)The Sea of Tranquility

The Sea of Tranquility: A Novel
The Sea of Tranquility: A Novel [Kindle版]

Author:Katja Millay
When: November  15th~ November 22nd 2013
Category: Fiction (Young Adult)
Pages: 450 pages

Total recommends:★★★★★
Difficulty:★★☆☆☆
Story:
★★★★★
Can't-sleep-degree:★★★★★
Romance-packed-degree:★★★★★
Adventure-packed -degree:☆☆☆☆☆
Mystery-packed-degree:★★★☆☆


これは今年読んだヤングアダルトでダントツのベスト1です。

深い深いトラウマを抱え、口がきけなくなったナスティアは、新しい高校に通うために、おばの家に越してきた。濃いメイクと髪で顔を隠して黒い服を来る彼女はまるで鎧を着ているようにだれも近づかない。

彼女が他の女の子たちに嘲笑されている時に助けられたのは、学校でほかの高校生とは全く違う孤高な存在ジョシュだった。

やがて二人の道が交差しはじめ、たくさんの答えられない、答えのない答えを探す旅がはじまる。

"You've listend to every word  I've ever said, even the ones I didn't say. "


春から忙しいのと、耳読書ばかりではだめだと、一日のリスニングの半分以上をBBCや違う取り組みに変えたので、1作品を聴き終るのに、2週間ぐらいはかかってしまいます。去年の倍をかけて聴いています。

たまたまちょっと休憩しようとイヤホンで聞くのをすべて耳読書にしたら、やっぱり1週間で聞けました。しかも聞きだしたら止まらないお話でした。ああ、耳読書っていいですねえ。ああ、ドラマチック。

出だしは「これはトワイライトか?『私』ナレーションで、孤独な転校生。しかもいきなりイケメン登場」と一瞬のけぞりました。

でも杞憂に終わってよかった。すばらしいYA(ヤングアダルト)作品でした。ドラマチックで、ティーンと大人のはざまの心理描写もうまかったです。聴き終るのがとても惜しかった。

傷ついた心、孤独な心を持つ二人が、心の葛藤、そして癒しを、少しずつ円が重なり合うような視点で丁寧に描いています。

いろんな決め台詞が満載で、それを言い切らないところにうまさを感じました。センスあります。そして、いろんな謎が少しずつわかっていく過程の描き方も面白かったです。

ストーリーは淡々と二人の主人公が交互に語り部となって進みます。でも起こる内容はかなりドラマチックです。そのドラマチックさがドロドロしないところが作者の力量。いろんな感情を表現していますが、反面あっさりさもあります。

YAの場合、ひとつ間違えると、かなり独りよがりな感が否めない話になるところを、うまくかわしてしかもメロドラマも盛り上がるつくりになっています。楽しめました。

私がなによりエモーショナルになったのは、男の子の主人公のジョシュの描き方です。おばちゃんでも惚れちゃうような一途さ。胸キュンでした。せつない男子ナンバーワンです。脇役の男の子の描き方もうまいです。これは女の子の胸をわしずかみにしちゃいそうです。いやしてるだろうな。映画化されるかも。ほんまに。これは確立高そうです。

個人的に気に入ったのは、audibleの中には最初にBGMが入ることもあるんですが、これはもうその時点で超気に入りました。ピアノの切ないメロディー。いいです。

まだ波の音のように、ノクターンが心に響いています。

読んでいて頭の中で思い出したのはこれらのYA作品。
Hopeless
Hopeless [Kindle版]

The Fault in Our Stars
The Fault in Our Stars [ペーパーバック]

Easy
Easy [ペーパーバック]
これらの3つをミックスさせたような感じでもあります。かなりドラマチックなんですが、抑えた感じはThe Fault in Out Starsのセンスもあるし、メロドラマの部分はHopeless とEasyにも負けない。

繊細なティーンの心をすごくよく描いていて、私は上の作品のなかでやっぱりこの作品、The Sea of Traquilityが一番「せつなく」感じました。

英語は読むのには読みやすいほうだと思います。audibleは二人のナレーションで効果抜群。男の子の方の英語がかなりき」きやすくて、それにくらべて女の子の方は早口に感じました。その点では耳読書のレベルだと★3つぐらいな感じです。こういうのをきいてると、英語話してる時につい、"He's pissed off."とか、"It sucks."とかいいそうになってやばい。日本人のおばちゃんが言っちゃあいけませんね(笑)

きいてて、台詞に「アンカニー」という言葉が出てきて、文脈上なんとなくわかるんですが、知りたくて辞書を引いてもスペルがわからないので、思っている意味にたどり着かない・・・。今日はネイティブスピーカーの先生がいたので、捕まえて聞きました。「なんか『信じられない』とかいう場面で言ってたんだよ」といって先生のipadで似たようなスペルのリストをだしてもらって見つけました。uncannyという言葉でした。手間かかるけど、忘れませんね。

これは耳読書で聞くとさらにドラマが堪能できると思います。台詞を言うときにものすごく淡々としているときと、感情がこもっている時と、いろいろあって、演技がすごくうまいです。なきながら言う台詞なんてもううるっときました。これも耳読書で堪能してほしいなあ。

これをお勧めしてくださった方は、ご自身の好きな作品以外にも、私の読書日記も参考にしてくださってたくさんaudibleを聞いてくださっています。で、「angelさんはこれきっと好き」とお勧めしてくださいました。これはおススメいただいて本当によかった。ありがとうございました。次はこの作品をアマゾンで探したときに出てきた作品がaudibleであったので(ない場合が多い)それを聞いてみようかなと思っています。選択肢があまりない今日この頃です。

今週は自分的「ちょっとお休みウィーク」で、英語の取り組みはほとんど読書しかしてません。TOEICも一応、目標点を越えたので一安心。で、こうやって本三昧できるのもちょっとうれしいです。