Little Fires Everywhere

 

Little Fires Everywhere: The New York Times Top Ten Bestseller (English Edition)

Little Fires Everywhere: The New York Times Top Ten Bestseller (English Edition)

 

 Author: Celeste Ng 

Category: Fiction

11 hours and 27 minutes

Pages: 352 pages

Wordcount: about 99,615 words

Total recommends: ★★★
Difficulty: ★★
Story:★★★★☆
Can't-sleep-degree:★★★
Romance-packed-degree:★☆☆
Mystery-packed-degree:★★★★
 

2018年英語読書日記No.3(耳読書No.2)459冊目

 これは2017年の秋に発売されてから話題になっていた作品です。この人の作品は重いという印象があったので、読もうかどうか悩んでました。コチラが確か前作。

Everything I Never Told You (English Edition)

Everything I Never Told You (English Edition)

 

中国系アメリカ人と白人の母を持つ3人の兄弟。長女がある日忽然と姿を消した日から家族の崩壊、実際はすでに割れ目が見えていた崩壊が始まり、物語が進みます。かなり重たいです。アジア人である私たちは複雑な気持ちでまたアメリカ人と違った思いを持って読むことになる本だと思います。

なので、すごく評価がよくても読むことを躊躇してました。

結果、問題作ですが、読んでよかったと思いました。こちらも問題提議されているものがあって、単にポイニャント系ではない軽さと重さのバランスを感じました。軽いけどその軽妙さは表面的だったり、またある時には潔さだったりするような軽さがありました。

同じ鋭い視点はやっぱり共通。

幸せそうに見えているその家族は本当に幸せなんだろうか。

ほんとうの幸せは何だろうか、幸せの形ってあるのだろうか、という指摘です。

見たくないものを見ずにすませるところをこの作者はその部分を徐々にベールをはぐように読者に見せていく。これがつらいのですが、この物語の肝だと思いました。

2作読んで、どちらもそうでしたが、謎が徐々に明らかになるのも、王道フィクションなのに、ミステリーじみているところも読み進める要素なのではないかと思いました。

この新作はさらにコミカルさも感じました。典型的な裕福なアメリカ人家庭が描かれているんですが、それもなかなかやるなあと思いながら堪能しました。そして、この著者ならではですが、中国の移民についてももちろん取り上げていて、そこも話の深さをだしている一つだったのではないかと思いました。

このほかにもいろんな問題を取り上げていますが、ネタバレになってしまうので、やめときます。

印象的だったのは、写真です。登場人物が写真家なので、この物語を思い出そうとすると、美術館に並ぶモノクロの写真が浮かびます。

家族とcoming of ageの両方を扱ったこの作品、お勧めです。

読了感もいいけど、とっても深さもありました。

さて、お次はこのところではめずらしくミステリーです。ドライなタッチのミステリー。オージー訛りが面白かった。

読んでいただきありがとうございました。

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