2014年英語読書日記 No.35(耳読書No.21) Leaving Time

Author: Jodi Picoult
Category: Mystery
Print Length: 417 pages

  • Total recommends:
    ★★★★
    Difficulty:☆☆ 
    Story:★★   
    Can't-sleep-degree:★★
    Romance-packed-degree:☆☆  
    Adventure-packed -degree:☆☆
    Mystery-packed-degree:
    ★★★★

    文句なしに面白い!さて、あなたはこのミステリーに気が付くか?Picoult女史の巧みなストーリーテリングにはまってください。

    中学生になるジェマは祖母と二人暮らし。母はジェマが3歳の時に失踪し、その後すぐに父は精神疾患で病院に隔離されている。ジェマは母が死んだとは信じたくない。なぜ彼女を置いて母はいなくなったのか?死んでしまったのか?その謎を追う決意をした彼女はある人のもとへ相談に行くのだった。

    面白かったですよおおお。これ。この人の作品はかなり重たくて、前回読んだのかこれ、
    ホロコーストがテーマなので、重さのなかでも最大級に重い。それをここまでよくもまあのめり込ませるもんだと感心したんですが、

    今回の話は、わたしは重さよりも、その書きっぷりに舌を巻きました。

    実際にはaudibleで聞いたんですがね。それがまたすごかった。人気作家なのもあるのか、audiobookもかなり豪華なんです。語り手によって、ナレーションを変えるという豪華さ。これは4人のナレーターが、役が話し手になる時に交代するという上のStorytellerと同じ形式でした。そういうのは滅多になくて、たいてい一人です。ひとりの人が男女をすべて読む。だから、このaudibleはある意味一昔前のラジオストーリーを聞いているようです。読んでももちろん楽しめるはずですが、とても色彩豊かでaudibleとしておすすめの一作でもあります。
     
    いちおうジャンルはミステリーに入れといたんですが、これはジャンルを超えると思います。謎ありきなので、一番書きにくいパターンなんですが、このゴシック感とズシッとした重さを持ちながらも鋭い刃を持つ。でも感動をおぼえる話。こんなのなかなかないです。 

    主人公の一人が象の動物学者なので、象に関して詳しくなれるおまけ付きです。ちょっと思い出したのが、ストーリーは全然違うけど「ナイロビの蜂」の雰囲気も持ってるかも。アフリカと北米が中心のお話です。 

    このどんでん返しはいままでも使われているのを記憶していますが、(言いませんよ(笑))それでもこれは群を抜く、抜群のどんでん返しでした。途中「あれ?」と何度も思いながら進むんですが、とにかくうまい。騙されて読み続けたほうが、面白みが数十倍違うこと請け合い。

    タイトルもうまいです。読み終わったあとに、タイトルを読んでさらにうるっときた私です。

    そう、感動も用意されてるんです。ああ、ネタバレできない。ネタバレしたらまったく面白くないです。

    是非ピコー女史の手のひらの上で地団駄踏んで欲しいです。

    今年のベストにもちろん入る作品となりました。私がミステリーを絶賛するのは珍しいでしょ?

    本を読み続けると、だんだんと小説のロジックやどんでん返しに慣れてきます。だからちょっとしたからくりでは驚かないよん、みたいな気持ちになってくる人も多いと思います。だからなんなの?おどろかないよ。という気持ちになってません?もともとよほどじゃなければ批判的なことは書きたくないタイプだとは自分では思うんですが。たまにあるかな(笑)人間ですから、好みもありますしね。

    わたしはこの本を読み終わって、なんだか「初心に帰った」気持ちになれました。

    素直に作者の意図にハマることを楽しむ。夢中でむさぼるように読み進む。止まらない。これは3日か4日ぐらいで聞き終わったと思います。

    ああ、読書っていいですねえ。

    この気持ちを誰かとシェアできるとうれしいです。是非読んでみたください。
    angel一押しの今年の作品の一つです。 おもしろくなかったら返品対応します。うそうそ。