The Nightingale

2015年英語読書日記 No.7(耳読書No.6) 271冊目

Author: Kristin Hannah

Category: historial Ficiton
Length: 17 hurs and 26 mins (352 pages)
  • Total recommends:
    Difficulty: 
    Story:  
    Can't-sleep-degree: 
    Romance-packed-degree:☆☆   
    Adventure-packed -degree:
    Mystery-packed-degree:☆☆

第二次世界大戦中のフランス

苦しみ、喪失、悲嘆、再生、そして愛。そのすべてを女性の視点で書ききった渾身の作品
そこにはドラマがあります。おすすめです。


私はこの著者の作品はこれで3作品目です。どの作品も女性が中心で、「ここまで書きますか」というぐらいひとつのことを掘り下げる感じです。

この人の作品で有名なのはこれ、もうタオル必須の作品です。ハンカチじゃなくて、タオルですヨ。ほんと。
これはもっと個人的な感じで「家族」がテーマです。泣きます、かなり。

今回の新作はこの人のこれを越えるベストではないかという声を聞いたんですが、「泣く」という意味でなく、かなりな大作でした。とことんまで書く人だと前述しましたが、これはさらにドラマチックさが増した書きっぷりで、歴史が生き生きと作者によって再生されたような感じでした。これはヒットするのがうなずけます。

これはナチスドイツが占領しているフランスが舞台です。あるフランスの姉妹の視点を通して描かれた恐怖の数年間。書き方がうまいので、臨場感あります。

私は歴史モノが好きなので、英語読書をはじめてからこの手の話はたくさん英語で読んだと思います。だから史実に出てくるシーンは他の小説でも体験済みなので、なかなか立体的にわかってより面白かったです。歴史モノでも実際には戦争ものよりはもっと前のモノの方がすきなんですが、ヨーロッパが舞台だと世界大戦が絡むことが多いので、知らず知らずのうちに、けっこうそういう小説を読んでいた自分がいます。

フランスの第二次世界大戦の話は最近はこれがよかったです。
これは好きですねえ。この引いた感じがなんともいえない魅力です。これは静かにベストセラーになってると思います。

上の作品と同じような舞台、テーマですが、切り口はぜんぜん違います。このナイチンゲールはもっと女性っぽい。苦しさも前面に出してくる感じです。それはそれで読み応えがあります。

ピレネーを超えてフランス、スペイン国境を越えて連合国の兵士を助けるというのは他でも出てきました。ジャフリー・アーチャーのクリフトンクロニクルか、ケン・フォレットの世界大戦シリーズだったような、クリフトンだったと思うのですが、両方の作品をaudibleで聞いたので、確かめられなくてすみません。ご存知の方がいらっしゃたら教えてくださいネ。

ヨーロッパが舞台だとけっこうこの時代のことは頻出なので、違う視点で歴史を覗いているみたいで、私はそういうのがけっこうワクワクしちゃいます。ほんとはもっと時代を遡ったほうが好きだったりもしますが、あまりに曖昧だと、「ほんとは違うやろ、これ」と作者の想像部分が多すぎるのも難しいところですね。

戦争絡みで忘れられない作品はこれです。
これを読破するにはまだ英語力がなくて苦しかったけど、いまだに自分の中に鮮明に残っている作品。この機微を持つ小説はまだそれほどたくさん出会っていないような気がします。

話を本作に戻しましょう。脱線多くてスミマセン。

これまでの代表作と言われるThe Night Roadほど涙が溢れてきませんが、大きなうねりに翻弄された女性の芯の強さの後ろにしっかりとした、悲しみを超え、愛を全うした女性から滲みでるその書きように、静かな感動で涙しました。抑えたその感動だからこそ、あとまで強く引く感動でもあります。
 
私はパリには一回しか行ったことないですが、こうやって主人公が平和なパリを歩くシーンを思い浮かべながら、物語の世界に旅ができるのもいいなと思いながら物語を終わりました。ノートルダム寺院のホテルに泊まってみたいよお。ノートルダム寺院ってイギリスの寺院より暗い感じを受けた覚えが。 

小説はただの単語の羅列から、醸し出される世界。言葉が人を動かすことにいつも驚くんですが、英語でもそれが味わえることに喜びを感じます。

読んでる時は文法とか、文の構造とかは全く忘れてドラマに没頭してしまいます。耳読書をするようになってその傾向は強くなってきています。

そのまま英語が入ってくる感じ。

たまに読み違えていても、あとで「あれはそういうことか」となっても、それでいいと私は思っています。母国語でも、解釈が違うこともあるし、自分の日本語が完璧とは思えない。あはは。で、英語はもっと不完全だけど、それでその物語を味わう権利がないわけじゃないですよね。それなりに100パーセントじゃなくても分かって楽しめることが大事だなと自分では思っています。

英語の勉強を越える楽しみがあることに気が付けば。

本が読みたいから。英語でも。

ああ、物語っていいですねえ。 だれかの半生や人生を通して学べることがたくさんあります。自分の小ささを感じることができて、謙虚にいい人生を望みたくなります。本はたくさんのことを教えてくれます。

読んでいただきありがとうございました。

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