Leaving Microsoft to Change the World

Author: John Wood
Category: Nonfiction
Length: 300 pages
  • Total recommends:

    Difficulty:
    ☆ (1,5)

    Story:

    Can't-sleep-degree:

    Romance-packed-degree:

    Adventure-packed -degree:

        • Mystery-packed-degree:

2015年英語読書日記 No.24(目読書No.7) 
288冊目

これは、ブログで知り合った方にお勧めされて、読み始めたものです。ネパールの大地震がちょうど起きていた時だったのも後押ししました。ちょっと前の作品ですが、日本でもすごく話題になったものみたいで、アマゾンでも数人の人が書評を投稿していました。自分が紹介した作品を読んでもらってうれしい私なので、その方のお勧めも読んでみました。ありがとうございます。

久々のノンフィクション。

マイクロソフトで経済的には何の不自由もない生活をしていた著書が休暇で訪れたネパールでひょんなことから学校を訪れることになり、そこで子供たちが読む本がほとんどないという現実に出会ったことにより、会社を辞めて世界中の子供たちに本を届ける、学校を設立して、教育をすべての子供に与えるためのRoom to ReadというNPOを自ら立ち上げた著者の奮闘記です。

「教育が世界を変える」というコンセプトは私も常に思うものです。

もしアフガニスタンにもっとユニバーサルな学校が普及していたら、

「アメリカは悪」という教えしかしない学校しか選択肢のない子供たちはもっと視野を広めてテロリストの予備軍にはなっていなかっただろう。というのもうなずけます。

それは、ノーベル賞をとったマララさんがI am Malalaでも言及されていたのと同じですね。

私は昔見た映画でそれを強く思い始めました。何よりも未来に投資すべきことで、いちばん大きな効果が得られるのは教育だと。私は映画の中で「食べ物を与えてくれるから少年兵になって人殺しをする」というエピソードに強く衝撃を受けて以来、国連のワールド・フード・プログラム、学校給食を目的とした団体に毎月、本当に少額の寄付をするようになりました。

それでは世界は変えられない、と言われたけど。

でもその小さな善意が集まれば大きな力になるのだと、Room to Readの著者は語りかけます。

英語は非常に平易でよみやすかったです。難しさレベルは★1つにしたいところですが、語彙は難しいのもちらちらあったのと、物語のように盛り上がりはさほどないため★1,5な感じで2つにしました。

これなら挫折は少ないかもしれません。しかも内容がいいですしね。

普通の人ならこれはお勧め度は★5つでもおかしくないと思います。NPOの立ち上げや、現地の子供たちの声に耳を傾ける姿、一人一人をできる限りサポートしようとするという方針は心打たれました。お金を集めて、その大部分が本当に子供たちの教育に使えるようにするという、具体的なことを知れただけでもよかったです。

アメリカでの寄付活動の描写は読んでいてあまり興味深いとは思いませんでした。お金を寄付するのは素晴らしいことだけど、お金持ちの人たちを集めて、一人が多額の寄付をするということが詳細に語られているところもありました。誰が何万ドルしようが、寄付をするという行為にそんなに違いがあるのかなあとおもってしまった。すみません。でも著者が感謝を表したいから書いているんですよね。★4つなのは、それもあるけど、もともと物語の盛り上がりが好きなのもあるので、お気になさらないでください。好みの差なだけで、正直な感想です。

スリランカ津波の時に、アメリカのいとこ同士の男の子がチャリティバンドを考案して学校をいくつも建設できる基金を集めたとか、たくさんのたくさんのいいエピソードも載せられているし、写真もあるので、全体的に読んでよかったのは事実です。

これはさっきも書いたように、読みやすいです。内容もわかりやすい。英語読書で私がこのあいだ書いたように「ヤングアダルトの独りよがり度」や「あまりにもラブラブしすぎ」なのを避けたい人にはうってつけだと思いました。

お勧めです。

ページは300ページですが、実際には本文は270ページでのこりはacknowledgements、いわゆるあとがきかつ、謝辞になっています。週末3日ぐらいで半分ぐらい読めたんですが、なかなか読む時間を確保できませんでした。

読む速度は他の物語より格段に速く読めました。普段は大人向けの小説で1時間50ページ前後だとおもうのですが、(きっちりした性格じゃないので、だいたいです)これはもう少し早く読めたと思います。全編を読むのに4時間ぐらいかかったと思います。

ひとりの善意がこんな大きな活動につながるうねりを疑似体験できます。今こそ本当に世界で子供たちに「人としてやってはいけないこと」を教えないといけない時代にもっとなっていると思います。宗教の違いで、考え方の違いで、人種の違いで、経済格差の違いで人を殺してもいいということを思わせてはいけない。

たとえば、100人の善意は一人の悪意であっという間に悪い方向に行きます。でも悪意を消すことはできない。じゃあ、善意を持つ人をたくさんつくればいいと思います。それを助けるのが教育じゃないかなと、この本を読んでさらに思いを強くした私でした。発展途上国の子供たちは、それよりも先に経済的な自立が来るのがわかっていてもです。

今回の地震でさらに深い傷を負ったネパールに思いをはせながら読んだ本でした。

読んでいただきありがとうございました。

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