The Children Act

Author: Ian MacEwan
Category: Fiction
Length: 224 pages

Total recommends: 
★★★
Difficulty: 
★★★
Story:
★★★
Can't-sleep-degree:★★
☆☆
Romance-packed-degree:
☆☆
Mystery-packed-degree:
★★☆☆

2015年英語読書日記 No.34(目読書No.9298冊目

この著者の作品を読むのは2作目です。前に読んだ作品がどうも実験的なアプローチで書いたとされるもので、なかなか難しかったので手に取るのを躊躇してました。でもお友達が読んでらっしゃって、内容に興味を持ったので挑戦。

エホバの会の熱心な信者である一家の一人息子が白血病にかかり、輸血をしなければ生命の維持が難しいのにもかかわらず、両親も本人も宗教的な理由で輸血を拒否したために病院側が司法に判断を委ね、裁判官である主人公フィオナがそのケースにかかわることになるストーリー。

ストーリーはどうなるか読めてしまうんですが、そうなることがわかっている中でどう進むのかという気持ちで読み進める感じの本だと思いました。

命の定義。宗教がからんでいるので、深く問題定義を突き付けられます。

命だけでなく、心の救済についても。

ガソリンで走る車とは違って、人間は血液を入れて体が動けばいいだけでなく、心の拠り所が必要。

「血が通った」人間であるには、心に核が必要なのだと。そのことが少年によって、60才の女性にもたらされます。

200ページちょっとですが、この人の作品はいろんな賞にノミネートされたり、受賞されたりするだけあって、使う語彙もほかの小説とは違うなあという印象です。

前に読んだ作品はこの間も触れたこちら、
これに比べたら読みやすいです。もっと素直な英文だと思いました。こちらは時代設定も現代でないのと、主要なキャラクターが複数いるので、難易度が上じゃないかなというのが私の印象です。映画化されているので日本でもよく読まれていると思うのですが、(私もその一人)なかなか手ごわいと思います。

The Children Actは言葉通り、イギリスで制定された児童法です。でもこのタイトルに子供としての権利、そして子供としての振る舞い。大人としての年齢を一日過ぎたら、今度は前日の子供としての法的な扱いが大人として扱われる。じゃあ、その心は?彼ら自身がとる行動は子供としての扱いなのか、大人としての扱いなのか。といった含みがあるのかなと勝手に思いながら読みました。そして法の限界さえも感じます。

主人公はベテラン裁判官ですが、判決を下してきた数あるケースの中の一つの彼女が一生忘れることがないだろう少年。最後の下りはわかっていても秀逸だと思いました。

語彙は辞書機能でけっこう調べました。数えたことはあまりないんですが、今回はkindleを除いてみたら、200ページちょっとなのに、90個も調べていました。実際はもっとあるはずです。理由はあとで。

たとえば、単語を少しだけ挙げてみると、
paraphernalia 
wigwam
fibrosis( sisterという小説に出ていたのにそれ以来見てなくて忘れてました。意味で思い出しました)
amorphous
doggerel
ignominy
eschatology
squalor
上げるときりがないのでこの辺で。文脈だけで類推するのは不可能なことがけっこうあったので、難易度は4にしました。

それと、印象的だったのは、読んでいてすごくイメージを要求される度合いが強かったように思います。見落としそうな些細なところにまで気を使って描かれている。そんな印象を受けました。

たまにはこういう考えさせられるものを読むのもいいですね。時間があれば一気読みしたかった作品なのは間違いないです。これはちょっとトラブル?があったので、それもあって読むのに時間がかかりました。

読んでるうちに、みるみるkindleが壊れていきました。で、半分から新しいkindleに乗り換えないといけませんでした。

さて、次は何にしようかまだ考えていません。実はkindleを買い間違えて、また交換してもらったので、一から出直しです。

新しいkindleを立ち上げてまた考えたいと思います。

読んでいただきありがとうございました。

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