The Horse Dancer


Author: Jojo Moyes

Category: Fiction
Length: 532pages / 17hrs and 27mins

Total recommends: 
★★★
Difficulty: 
★★☆☆ 
Story:
★★★
Can't-sleep-degree:
★★★
Romance-packed-degree:
★★☆☆
Mystery-packed-degree:
☆☆☆☆

2015年英語読書日記 No.40(耳読書No.29)304冊目

I had a lump in my throat so many times. 


聴き終わって安堵しております。苦しくて。この人の作品はロマンスとドラマの要素がすごく強いんですが、簡単に主人公たちを幸せにしてくれないビターな味が売りなので、読み終わるまで安心できないんです。

最後にこうなってほしいと思う形になるまでに、ほんとに試練が多くって、よくまあここまで考えるもんだと、舌を巻きます。

30歳の敏腕弁護士であるナターシャはカメラマンの夫マックと流産を経験し、すれ違いの生活を経て、別居生活をしていた。ある日、そのマックが舞い戻ってくる。棚上げにしていた離婚を二人はこれから話し合おうとしていた。しかし、家にともにいることに戸惑ったナターシャは、無理やり用事を作ってスーパーへ出向く。そこで、万引きをしたと捕まっている14歳の少女サラに出会った。サラを助けたナターシャは彼女を家まで車で送っていく。しかし、サラを待っていたのは、強盗に入られて荒らされたアパートだった。

彼女はフランス人の祖父と二人ぐらしで、祖父は突然脳卒中で倒れて病院で寝たきりになっていた。その夜に未成年のサラを一人置いておくわけにはいかずに、サラを家に連れて帰ることになった。

 
最初の部分を書いても、この人の話は展開がとにかく細かく変わっていくので、先が読めません。 視点が弁護士ナターシャと夫マック、そしてサラとおじいさんの二つのパターンで語られていくんですが、とにかくみなさん苦しみます。何が泣かすかというと、14歳のサラの身の上が泣かせます。おばちゃんはこういうのが弱い。健気で意固地でどんどん不幸のスパイラルに落ちていきます。

でもそのサラがナターシャとマックを巻き込みながら、おじいさんの夢をかなえようと密かに行動していく様子は、ハラハラしながら、うるっときながら読み進みます。このあたりの移動シーンは「One plus One」を彷彿とさせます。こちらの作品のほうが先に作られているので、こちらから発展したんだなと思いながら聞きました。

あまりに厳しい現実に主人公たちがさらされるので、感動もひとしおなんですが、そのエモーショナルさは時々「早く読み終わりたいよお」という気分になりました。読みだしたら最後まで読んだほうがいいです。読んだ後はすごくさわやかな気分にさせてもくれます。

彼女の作品はどれもそうですが、セリフがとっても生き生きして、決め台詞も印象的です。

今回はキュートな脇役が少なくてちょっと残念でした。おきゃんなパパとか、いい味出してるゲイのカップルとか。

すごく映像が浮かびやすい、描写が細かいので、映画を見ているようにも思いました。フランスのシーンは特に。

英語は他の作品と同様な感じですが、フランス語訛り、フランス語がたくさん出てきます。そこは抜かしても前後でわかるような感じではあります。

少女と祖父の愛情、そして馬への愛情がひしひしと伝わってきました。最後にこの話はどこからインスピレーションを得たかということが書かれているんですが、それもちょっと感動しました。馬と少女の話を聴いて、亡くなったその少女に捧げられた作品です。

ああ、物語っていいですねえ。

またいい作品に出会えますように。

読んでいただきありがとうございました。

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