The Lavender Garden

Author: Lucinda Riley
Category: Fiction ( Dual time romance)

Length:  418 pages

Total recommends: 
★★★
Difficulty: 
☆☆ 
Story:
★★★
Can't-sleep-degree:
★★★
Romance-packed-degree:
★★★
Mystery-packed-degree:
☆☆ 

2015年英語読書日記 No.42(目読書No.11)306冊目

ロマンチックなデュアルタイムならこの人. 


この著者の作品は結構読んでいて、だいたいがデュアルタイム(二つの時代にヒロインがいる形)です。過去と現在が繋がる時に、すべての真実が明るみになるみたいな、ドラマチックなお話がお好きならこれはぴったりです。

どの作品も結構人気があるんですが、この本も好評だったみたいなので、読むことにしたんですが、なぜかkindleだと値段が高い。ふつう新作でなければここまで高くないんですが、なぜか高く感じました。ふと見るとペーパーバックなら半額ぐらいの値段です。中古で読まれていない「新古品」みたいなのを見つけたのでそれを取り寄せました。海外からでも今は2週間も待てば日本並みの送料で届くのがいいですね。

フランスの由緒ある家柄に生まれたエミリー。晩婚で、エミリーが10代のころに亡くなった本の収集が趣味だった貴族の父と、父とは年が離れていたが、社交界の花で、華やかなパリの生活を好んだ母。母の愛に飢えながら過ごした彼女はとうとう求める愛情を得られないまま母を看取る。

彼女の元に残ったのは、豪奢な暮らしの果てに母が残した借金と、修復が必要な父の城だけだった。大好きな父の城をなんとか残そうと思い、思いを巡らすエミリー。そこにイギリスからやってきた男性セバスチャンが声をかけてきた。「僕の祖母コンスタンスは、君の父に戦争中にとても世話になった」と切り出したセバスチャン。やがて父の過去、コンスタンスの足跡が明らかになっていく。

やっぱり、主人公が最初はとってもナイーブ(作品中にもnaiveteという言葉が何度も出てきます)なんですが、最後には試練を乗り越えて成長していきます。そしてちゃんと最後には本物の愛を手に入れることもできるという安心できるロマンスです。

面白いのは、やっぱり第2次世界大戦中のヒロインコンスタンスが経験するナチが占拠するフランスでの経験です。彼女は地下組織を支援するためにイギリスから遣わされたエージェントなんですが、そこで偶然現在のヒロインエミリーの父に出会います。

このフランスへのナチ侵攻のお話はいろんなところで出てきます。映画でも見ました。
たとえばこれ、
これは今年の大ヒット作品ですが、同じ時代を描いています。
それからこちらも、
どちらもフランス人女性とナチスとの絡みを描いています。

この3冊の中で、「The Lavender Garden」が一番「甘い」作品です。レジスタンスの活動は少しでてきて、そのあたりはちょっとドキドキしますが、ロマンチックさはこれが一番要素が強いと思います。とにかく「愛」がテーマな感じ。 この著者の作品はどの作品もけっこう貴族やお屋敷にこだわるところがあるので、それさえ大丈夫なら、この人の作品は、その「貴族」の部分を含めてロマンチックだとも言えます。上の二つはもう少し突っ込んで、ビターで、深さがあります。ロマンスの色が強いのはこの作品だと思いました。私はお城ものは大好きなので大丈夫な派です(笑)(イギリスのお城めぐりが好き)でも実際にはお城より人間に焦点があります。

お話は紆余曲折あって、だいたい想像がつくんですが、作者がいろいろ工夫を凝らしているのもわかります。ちょっと都合がよすぎるところもあるけど、それもご愛嬌。読者が満足する終わりにしたいんだなあと優しい気持ちで読めます。都合よすぎても感動もします。

英語はドラマチックなお話なので、それほどわかりにくいとは思いませんでした。フランスが舞台なので、たまにフランス語の単語が出てきますが、気になるほどではないです。これはペーパバックで読んだので、単語を調べずに読む「タドキスト」読みで読んだものです。辞書を使わずに読むということです。kindleのような電子書籍と違い、辞書機能を使わないので、あいまいな語彙は文脈で読むという練習になりました。

気が付いたのは、kindleで読むよりPBのほうが少し時間がかかるということでした。このところ私の目がPBは字を読むのがしんどくなってきているのもあります。PBの細かい字はだんだんつらくなってきています。でも、たまにはこういうのもいいなと思いました。字大きいの選ばないといけませんがね。でもそれだとマスマーケットの安い版は買えないということですねえ。困ったなあ。

ああ、ドラマチック。物語っていいですねえ。またこの人の作品はいろんなジャンルにはさんで読もうと思います。

読んでいただきありがとうございました。

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