The Girl Who Came home

Author: Hazel Gaynor
Category: Dual time ( Historical story) 

Length:  384 pages / 9hrs and 41mins 

Total recommends: 
★★★
Difficulty: 
★★☆☆ 
Story:
★★★★★
Can't-sleep-degree:
★★
Romance-packed-degree:
★★★
Mystery-packed-degree:
★★☆☆ 

2015年英語読書日記 No.44(耳読書No.31)308冊目

タイタニックで生き残った女性が残してくれた、形のないプレゼント

これはずっとアマゾンのwish list に入れてました。表紙で見るからにタイタニックのお話だとわかるので、どうしようか悩んでいたんですが、評価もすごく高い。私は映画「タイタニック」を映画館でお尻痛くなりながら見たんですが、たくさんの人が死ぬ運命にあるのがわかっているので、あの映画も何度も見たいと思わないです。でもこのところまた「次何聴こう?」となってました。

この間audibleでバーゲンがありました。1クレジットで2つ買えたので、もともとwishlistに入れていたものを見つけて買いました。でもそのうちの1作品はヤングアダルトで、最初の1時間きいて返品しました。結局もったいないことしました。実はもう一つの作品ももう聞き終わったんですが、気分があまりよくなる作品じゃないので裏読書にしました。こういうこともけっこうあります。夏にも一冊裏読書にしましたね。今回のものはサスペンススリラーでページーターナーはありましたが、読書日記書きたいとも思わないと、聞き終わったときに思っちゃったので。あ、冊数の累計損するけどいいや。

そういうときはwishlist頼み。皆さんの評価を再度読んでやはりなかなかよさそうなのでポチッとしました。

で、聞いてよかったです。

主人公は二人。私の好きなデュアルタイムストーリーです。

学でジャーナリズムを勉強していたグレイス。教授に文才を認められ、将来を嘱望されていた。しかし突然最愛の父親が亡くなり、大学を休学して母を支える日々だった。父の死からしばらくたったグレイスの誕生日に、ひいおばあさんのマギーが彼女につぶやく、
「あなたには才能がある、いままで誰にも語らなかった私の過去を書いてほしい。あなたの誕生日は私がタイタニックで生き残った日」といままで誰にも語らなかった過去を語り始めた。アイルランドで両親を亡くした17歳のマギーはアメリカのシカゴに移民したおばに連れられてタイタニックに乗ってアメリカに渡ることに。大好きな男性を残して。


過去のタイタニックが舞台の時は、映画「タイタニック」で垣間見た船内の様子がババッと浮かびます。あの映画と違ってヒロインが3等クラスに乗っています。で一等クラスとの恋物語ではありません。あんな風にドラマっちくな恋の展開ではなく、もっともっとじわじわくるものがあります。だから、映画の映像は物語を理解するのに助けてくれたけど、私はこちらの物語のほうが好きです。地味だけど、マギーの気持ちがひしひしと伝わってきました。

もう会うこともないだろうアイルランドに残してきた恋人シェーマス。彼が託してくれた14通の手紙。その手紙はアメリカにつくまで毎日1通ずつ読むように言われて4通目まで読んだところで船が座礁して沈んでしまい、混乱の中行方が分からなくなってしまいます。残りの手紙に書かれた内容は永遠にわからない。私が一番惹かれたのはマギーとシェーマスの純粋な愛でした。せつなさマックスです。

前半はあまり感動もなかったんですが、後半から急に物語が動き出します。

タイタニックの悲惨な事故。

沈むまでの様子を刻一刻と描いていくので、もう目が(耳が)離せませんでした。3等にいたマギーがどうやって奇跡的に助かったのかを彼女の日記とともに追っていくひ孫のグレイス。まるで自分が一緒に船内にいる気分でした。

ひ孫のグレイスはマギーのタイタニックの話をたどるうちにだんだんと変化していきます。それがデュアルタイムのいいところ。過去からたくさんの贈り物を与えられていることを悟ったとき、人は自分が自ら動き出すことで人生は進むんだと現代の主人公たちが気が付く。それを一緒に体感することは私たちに対しても与えられる贈り物のようです。

この話が大好きになったのは上の要素だけではありません。是非読んで最後に心温まってほしいです。苦しさを乗り越えて優しさを手にしたおばあちゃんの人生。

ああ、物語っていいですねえ。これはストンと今年のベストテンに入りました。

ちょっと忙しくてなかなか更新できませんでした。いよいよ読書の秋ですね。これからはもうちょっと読書の時間を増やせたらなあと思っている私です。

読んでいただきありがとうございました。

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