Lady in Waiting


Author: Susan Meissner
Category: Dual time ( Historical story ) 

Length:  352 pages / 9hrs and 57mins 

Total recommends: 
★★★
Difficulty: 
★★☆☆ 
Story:
★★★
Can't-sleep-degree:
★★
Romance-packed-degree:
★★☆☆ 
Mystery-packed-degree:
★★☆☆ 

2015年英語読書日記 No.45(耳読書No.32)309冊目

もともとこの作家さんはお気に入りです。ちょっと堅さと教訓めいた感じは自分の好みにピッタリまではいかないものの、いつも安心して選べる作家さんの一人です。しかも、デュアルタイム。現代と過去にヒロインがいてその過程を描くスタイルです。

偶然あらすじを見て、これは読まずには(聴かずには)いられなくなりました。

ヒロインの一人が歴史上の人物。

Lady Jane Greyだったからです。この人は「九日間の女王」という名前でも有名。イギリス史のテューダー朝のなかで唯一私の興味を引いたのはこの人。ロンドンのナショナルギャラリーに彼女の処刑シーンを描いた有名な絵があります。そこでしばしひとりたたずんで眺めたことを思い出しました。
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20代のころ、すごく興味を持ったんですが、日本ではあまり資料がありませんでした。イギリスに行ったときに関連の本を探したけど、探せずじまいでした。それに英語力もそこまでなかった。今はそのあと出された小説を持っています。

この人はヘンリー8世の妹を祖母に持ちます。グレイという名前でもわかるんですが、ドラマ化もされた”White Queen"の主人公エリザベス・ウッドヴィルの血を父方、母方両方から受け継いでいます。グレイの名前はエリザベス・ウッドヴィルがエドワード4世と結構する前の夫のもので、その息子の一人がジェーンの先祖に当たります。繋がってて面白いと思うのは私だけかな(笑)家系図を見て楽しんでるのも私ぐらいか・・・。

有名なヘンリー8世が亡くなった後、王国は混乱します。跡継ぎのエドワード6世は病弱。長女のメアリーはカソリックなので、エドワードに何かあれば、英国国教会の存亡が危ぶまれます。エドワードとメアリーの姉妹であったエリザベス(のちのエリザベス女王)はその当時は処刑された母(アン・ブーリン)を持つ身で、結婚が無効とされていたので、あてにされていませんでした。そこで、担ぎ出されたのがこのジェーン・グレイ。プロテスタントで、かなり由緒正しい王家の一員。王位継承の順位は低かったものの、エドワード6世がなくなる時に彼女を次の玉座にと遺言をのこした(側近に説得された)ので、王の死後、急に即位が決まったのでした。

しかし、エドワードの姉のメアリーがそれを覆したたため、9日間だけの在位でロンドン塔に送られ、処刑されることになります。夫の野心の犠牲になったとも言われています。あ、いかん。またミニレクチャーっぽくなってきた(汗)

そのジェーンのはかない、成就することのなかった愛を描きながら、メアリー女王に処刑されるまでの様子を刻々と語られていきます。

それと並行して、現代でアンティークショップを開く40代の女性ジェーンが、ひょんなことから16世紀の古い指輪を手に入れます。ここはあくまでフィクションなんですが、ジェーン・グレイのものではないかというところが接点です。現代のジェーンは息子が大学に(確かデューク大学だったかな)進学し、家を離れたところに、優秀な医者である夫から急に「別居したい」と申しだされていた状況。

時代を超えた二人の心の葛藤を描いていきます。

私は何といっても過去の場面が好きです。現代の舞台も、ニューヨークやロードアイランド当たりでとっても素敵なんですが、イギリス史が好きなのでね。

悲劇の人として有名なんですが、それを同じようにとらえて書いてもらえるとなかなか嬉しかったです。まるで歴史の目撃者になったよう。

これを聞き終えたのは9月なので、ずいぶん日がたってしまいました。本も読みたい、聞きたい、ブログも書きたい、でも仕事もあるし、それに伴って趣味以外の英語の勉強も並行していたので、なかなか書けませんでした。つらかったなあ。

まだ、落ち着いたとは言えませんが、今年もあとわずか、また読書日記徐々に再開したいと思っています。細々と書いていますが、こんなブログでも毎日訪れてくださる方もいらっしゃいます。感謝です。

ああ、物語っていいですねえ。心を人生を潤わせてくれます。

読んでいただきありがとうございました。

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