2014年英語読書日記 No.7(目読書No.4) The Curious Incident of the Dog in the Night-Time

Author:Mark Haddon
When: February 20th ~ March 7th 2014 
Category:Fiction

Pages:  240pages
 

Total recommends:
★★★★

Difficulty:★☆☆☆☆ 
Story:
★★★☆ 
Can't-sleep-degree:☆☆  
Romance-packed-degree:☆☆☆☆☆  
Adventure-packed -degree:
☆☆
Mystery-packed-degree:
★☆☆☆☆


この本は表紙をいろんなところで見かけていたんですが、読まずじまいでした。試験のあとにテスト問題もどきとしばらくおさらばしたくて、読んでらっしゃる方と一緒に伴走させていただきました。内容にすごく興味を持ったからです。

なぜ興味を持ったかというと、これらの本を既に読んでいたから。
The Reason I Jump: The Inner Voice of a Thirteen-Year-Old Boy with Autism
The Reason I Jump: The Inner Voice of a Thirteen-Year-Old Boy with Autism [ハードカバー]
The Rosie Project
The Rosie Project [ペーパーバック]

3つの本には共通項があります。「アルペルガー症候群」です。

"The Reason I Jump”はノンフィクションです。日本人のアスペルガー症候群の男の子が書いたものを映画化された「クラウドアトラス」で有名なった著者とその奥様が共著で翻訳を出されたものです。一時ベストセラーになってたと思います。息子さんの症状を調べるうちにこの本に行き着いて、翻訳を決められたそうです。

"The Rosie Project”は今年のラブコメ?一押しの作品ですが、これも主人公が超天才なんですが、空気読めなくて非常に苦労するお話。大笑いして、ほろっとなります。

今回の主人公のクリストファーくんは中学生ぐらいで、かなり空気が読めない。おそらく上の二つの真ん中に位置するような感じです。

本人がアスペルガー症候群であるがゆえに、彼の周りでたくさんいろんなことが起こってしまいます。それは誰も責められないがゆえに皆が苦しむ。そこをクリストファーくんの視線でものすごい直球をなげかけるように描かれてい
きます。

変化球がまったくない。そしてそれがこの本の魅力。

主人公の特徴である、「ものごとを文字通りにとる」ということが物語すべてに貫かれていて、それをうまく使って、クスっと笑ってしまうシーン。ハラハラするシーン。哀しくなるシーン。問題を丸投げされるような気持ちにさえなりました。深い。でも心温まるお話でもあります。

私は普段学生と接しているので、たくさんの子供たちを見ています。一応母でもある。だからこれは客観的にはあんまり読めませんでした。寄り添う気持ちになってしまった。

この本は読むと英語がすごく読みやすく感じると思います。なぜなら、主人公のクリストファーくんは書いたとおり、彼の特質上、比喩表現が通じません。これは、英語ネイティブスピーカーでない読者にとっては、非常に楽です。凝った表現が少ない。イラストというか、記号も入っていて、数学やパズルのお好きな人はもっと楽しめるかも。

でもすごくメッセージ性も強い。教えていただいんですが、舞台化もされているそうです。納得。

クリストファーくんが分からない、比喩表現がたくさんいろんな表現が出てきます。日本語ネイティブスピーカの私たちもそこはクリストファーくんと同じ視線ですよね(笑)例えば

He was the apple of her eye.「彼は彼女のいい人」
They had a skeleton in the cupboard.「秘密にしとかないといけない醜聞よ」
We had a real pig of a day.「なんか今日はうまくいかないなあ」
The dog was stone dead.「これってヤバイ」

ええ加減訳 by ええ加減angel  間違ってたらすみません。

比喩表現は難しいですよねえ。わかんない。そういうのが少ないと読みやすいけど、厚みはどうしても少なくなる。

でもこれは決して薄っぺらじゃない。

読みやすいけどなかなか考えさせられる作品です。