英語読書日記28(耳読書No.19)Cuckoo's Calling

The Cuckoo's Calling         The Cuckoo's Calling (Cormoran Strike)                   The Cuckoo's Calling
The Cuckoo's Calling [ハードカバー]
The Cuckoo's Calling (Cormoran Strike) [Kindle版]          
The Cuckoo's Calling [CD]

実際はUSアマゾンのaudibleサイト
http://www.audible.com/pd?asin=B00CS522EWでunabridged版をダウンロードしました。

Author:Robert Galbraith  or  J.K.Rolling
When:July 26th~ August 4th 2013
Category: MystePages:  464  pages (15 hours and 53 minutes
)

Total recommends:★★★★★
Difficulty:
★★★★☆
Story:★★★★★
Can't-sleep-degree:★★★★☆
Romance-packed-degree:☆☆☆☆☆
Adventure-packed -degree:☆☆☆☆☆
Mystery-packed-degree:★★★★★

英語読書累計 12130 pages  

「ハリポタ」作者のJ.K.Rollingが当初男性の偽名を使って、1500部売った後にばれて、そのとたん売り上げが150,000%に激増した話題のミステリー。

ある日ロンドンの高級フラットで、今を時めくスーパーモデルがバルコニーから落ちて死亡した。はたしてそれは自殺なのか、それとも・・・。

ひさびさに「この先どうなるのだ?犯人は?」とミステリーの醍醐味を味わいました。面白かったです。

特筆すべきは、もうナレーションのすごいこと。今までもたくさんイギリス系のaudibleを聞き続けてきましたが、このaudibleのナレショーンは私にとっては5本の指に確実にはいるほど、うまいと思いました。

特にイギリス版はアクセントが命。ロンドンに始まり、コックニーや、ウエルッシュや、スコッテイッシュ、ヨークシャーに、ランカスター、グラスゴーもあったな。ああ、アイリッシュ訛りもありますね。上げるときりがないし、階級でも違うんですよね。BBC流ってのも昔きいたことがあるほどですからね。そのうえ、外国語訛りも多いです。インド訛りとか、ヨーロッパ訛り。今回はジャマイカ訛りもありました。それらが魅力の一つでもあります。私はアクセントの違いを楽しむことはできているとは思いますが、場所までは確定できません(笑)

本当に一人の人が読んでいるのだろうかと思うほどでした。

ハリポタでも同じような感覚を持ったのですが、セリフがすごく生き生きしています。これは「大人向き小説」第2弾
なので、言葉遣いも上品じゃないのがバンバン出てきます。ロンドンの下町の話し方なんでしょうが、ものすごく感じが出てるなあ。

前の作品もBBCでドラマ化されるとのことですが、これも映画化かドラマ化されるんじゃないか?と言うような作りです。ものすごく映像が巡るような感じです。やっぱりさすがだなあというのが素直な感想。キャラクターの作り込みも十分でした。

主人公の私立探偵コムランはグラミーを取るようなスーパースターの落しだね。でも父とは2度ほどしかあったことがない。オックスフォードを中退後、志願したアフガニスタンで足を切断してしまった退役軍人というキャリアを持っていますが、(この作品で偽名が発覚した後、賠償金みたいなものをもらったローリング氏は、そのお金を全部「アフガンの兵士のために使って」とすべて寄付した記事があったような気がします)ボクシングの経験もあって、体が大きい。でも心は温かい。死んだ母と殺された被害者が時々重なり、どんな死に対しても敬意を払える人物。推理もずば抜けていますが、人間味があって他の探偵像とはまた違う像を描くのに成功しているのではと思いました。

その彼の事務所に短期の派遣社員としてやってきた秘書のロビン。同郷のフィアンセとロンドンにやってきたヨークシャー出身のやさしい女性ですが、探偵業とコムランに興味を持ち、契約が切れてもひそかに仕事をつづけ、コムランも驚くほどの才能を発揮します。この二人のちょっとお人よしなキャラクターが残酷な殺人や、人々の欲望渦巻く世界に対してうまい緩衝材となっています。時にコミカルさが出るのもかわいかったです。

難しさレベルは耳読書では5つです。かなり。目読書だと3,5~4の感じだと思うので、今回は4にしてみました。なんでかと言うと、今までで一番聞き直しが多かったからです。でも魅力的なお話なのでなんとか食いついていけました。

普段はながらが多いので巻き戻しとかをあまりしない方なんですが、これは別。ipodには30秒の巻き戻ししかないので、それを使って、特にセリフの部分は聞き返したものが多かったです。

理由は「アクセント」です。1回目でとらえきれない癖の強いセリフはもう一回聞き返して、自分が判断した内容と間違っていないか確認する感じできいて行きました。謎解きですしね。ミステリーは伏線が命。耳読書では紙ベースと違って、ずっと前の内容を確認しにくいです。実はkindleもしにくいので、私はほとんどもどらないです。あ、でも紙もそんなにもどらないな・・・。これは略語や俗語も多いので、辞書機能もお手上げのってのも多いかも。

でもそのアクセントの強いいろんなイギリス英語を聴けるのがaudibleの魅力です。vivid感が全然違う。この作品に関しては白黒とカラーの違いぐらいあるかもしれません。

ストーリーはいろんな人の証言で一つの殺人現場を何度も再生してくれるので、わかりやすいといえばわかりやすかったです。主人公のコムラン・ストライクは結構早い時点で犯人が分かっているみたいな展開なので、途中から読む速度が上がると思います。謎解きをするくだりはやっぱりおもしろい。私は犯人がけっこうわかってしまうことも多いのですが、これは最後まで撹乱してくれて面白いです。でも「やっぱりなあ」となりました。それでも面白いのには変わりありません。まあ不必要なところまで伏線がはられている気もしますが。

私がこの話をとても楽しめたのは、病的な心理的な怖さが全面に出てなくて、純粋に殺人事件を解くという、そのオーソドックスさがよかったからです。小学生のころに探偵ものを読んだ時のちょっとしたワクワク感さえ感じました。最後はシリーズ化されることをにおわす終わり方でした。

蛇足ですが、このタイトルCuckooがついていますが、これ、鳥の「カッコウ」と「まともじゃない、狂気の」と他の巣に卵を産み付ける、寄生というのがうまく絡み合っている意味深なタイトルなんだと思いました。いや、実は私の頭にこだましたのは、

「だ~れ~が殺したクック・ロビン」です(汗)いかん、ミーハーすぎる・・・。いや、笑ってる人がいるはずだ・・・。「あ、それ」まではつけないでおきますね。なんの話や。

重要な役柄の女性の名前ロビンなんですよねえ。いや、クックロビンは勝手に頭にこだましただけですが(笑)

これ、確かUSアマゾンの書評を読んでいた時に、この単語見て共著じゃなくて、そうなのかとわかったんですが、

pseudonym 英検1級単語ですね。

同義語が他にもたくさんありますね。スパイの時は違う単語。そんなの知ってて役に立つのはやっぱり読書ぐらいでしょうか(笑)

次もまた評判のよさそうなミステリーにしようかなあと思っています。

読んでいただきありがとうございました。
明日もがんばりましょうね。

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