英語読書日記3 (耳読書No.1 )World without End

World without End
World without End
Author :Ken Follett
When: January 5th ~ January 27th 2012
Category:Historical Fiction
Length:45hours (1200pages)

Total recommends:★★★★★
Difficulty:★★☆☆☆
Story:
★★★★★
Can't-sleep-degree:★★★★☆
Romance-packed-degree:★★★★☆
Adventure-packed -degree:☆☆☆☆☆
Mystery-packed-degree:★★☆☆☆


英語読書累計2113pages

やっぱりすごい。混乱期のイギリスを描いた大エンタ!

いやあ、怒涛の1200ページ45時間のドラマが終わりました~。すごかったなあ。ぜいぜい。ずっと1000ページだと思っていたら、1200ページだった(汗)そりゃ時間がかかるわけですね。いろいろ新記録。

今年に入っての耳読書第一弾はこの大作で始めることにしました。新しい年なので、昨年のように冊数にこだわらず、ハードルをちょっと上げて新しいことに挑戦。これの1巻を読んだときはこの続きを耳読書でできるなんて思ってもみなかったので、感慨無量です。

しかし、これを耳読書に選んで大正解。素晴らしいナレーションでどんどこどんどこ聞きすすみました。目読書で読むよりもどうも負荷が軽い気がしました。思ったよりスムースに聴きすすめられたのは、ナレーターのLeeさんの抑揚の強いゆっくりはっきりしたイギリス英語、そしてキャラクターごとに英語の音程とアクセントを使い分けるカメレオンのような声のおかげ。ほんと素晴らしいの一言でした。映像がバサッと覆いかぶさってくるかのような迫力がありました~。

1か月はかかるだろうと覚悟して聴き始めたんですが、ベテラン、ケン・フォレットのエンタ力とナレーションにぐいぐい引っ張られて3週間ぐらいで聴き終ることができました。1週間に15時間ぐらいの感じなので、いままでとペースは変わらないですね。一日50ページ強を聴き進むペースでした。

このお話は1巻と同じ舞台キングスブリッジという架空の街の約200年後のお話です。1巻で主人公だったアリエナとジャックの子孫が出てくるので、続きと言えば続きですが、登場人物がすべて総入れ替えで、やっぱり「大聖堂」のある修道院を中心に陰謀うごめく権力争いや、人間の欲望、愛などを壮大なスケールで描いています。

特に今回特筆すべき敵は"Black Death"=黒死病です。ペストですね。これが猛威を振るう年に舞台を据えたのがこの物語を劇的なお話にできた勝因じゃないかと思いながら読みました。中世の人たちがどうやって猛威をふるった病気と闘っていくかが詳細に語られるのは非常に興味をそそりました。

この時代は14世紀の百年戦争を始めたエドワード3世の時代でもあります。おどろおどろしい時代でもありますね。有名なブラックプリンスもちらっと登場するし、エドワード2世暗殺の事実も物語の鍵として登場するというサービスぶり。エドワード2世は同性愛者という設定でよく映画にもなってますよね。デレクジャーマンでしたっけ?それから、映画「ブレイブ・ハート」ではこの本でも名前だけ出てくるイザべラ女王も出てきました。

実際の14世紀の様子がこうだったかどうかはわかりませんが、まだまだ人間の原始的な欲望を携えながら権謀術数に身を染めていく人々の様子や、時代がゆえに権力から人間としての尊厳を奪われてもなお生き抜く人々の力強さは読む者を魅了します。

史実を絡めながらそのうねりをうまく使って長い話を飽きることなく語れる作者の力量にやっぱり舌を巻きました。
私はイギリス史大好きなので、こういうのは目がないです(笑)

もうエンタテイメントに徹したのがまたすごいです。人間のいろんなやらしさや直情さを描かせたら天下一品ですね。ホンマ。極悪非道な人物は骨の髄まで悪人だし、狡猾な人はどこまでも人を裏切るし、愛を貫く人はどこまでも貫き通すしで、現代人の複雑さとは一線を画すこの描き方にかえって気持ちよさまで感じるほどです(笑)

1巻に比べ、悪人は大悪人というより、中悪人、小悪人が複数という設定でしたが、それはそれでおもしろかったです。

そして200年経つと、ヒロインの描き方も変えてありました。まるで現代の女性が中世にスリップしたかのような設定のような感覚でもありました。女性の地位がどう考えても低い時代にヒロインは果敢に抗っていきます。「子供より仕事」「愛より仕事」を選ぶヒロイン。それ故魔女のレッテルを貼られたりしてたくさんの危機を知恵で乗り切っていくという、かなり頭脳明晰な女性として描かれています。そのあたりもこのお話を盛り上げている一因となっていました。

英語は昔に読んだ1巻の印象よりは難しくは感じませんでした。一つは続編であるがゆえにもともと背景の理解があったことと、もう一つはおそらく1巻から数えて100作以上の本を読んで聴いている訓練のたまものもあるかもしれません。なおかつ、このaudibleはナレーションの速度がさほど速くなかったです。読むよりも遅い速度。だいたいですが1時間25ページぐらいの速度でした。しかもドラマチックに語られる。私がイギリス英語に慣れているのもあるかもしれませんが、それでも「聴きやすい」ものの一つだったとお思います。ああおなか一杯(笑)

やっぱりドラマにもなっていました。リドリースコットによるこのシリーズは映画化するには長すぎるので、映画のスケールと同じだけど、ドラマという贅沢な作りです。

1と同じく原作よりドラマチックなようです。イザべラ王妃は原作では名前しか登場しませんが、ドラマでは主軸になっていますね。コスチュームものは外れるとかなり大変なので、これはどうかなあ。7分のほうの予告編も見ましたが、お金かけてる~というのが見て取れました。また見てみたいです。

さて、つづけて大作はやめて、しっとりしたお話に挑戦。でも抑揚のかなり抑えたイギリス英語です。が、がんばるぞ(汗)

今日でイギリスのaudibleの会員をやめました。あまりにも輸出制限がきつくてダウンロードが自由にできません。だからたまっていたクレジットで一気に3作品を買ってためときました。高いのばっかり(笑)これからはもともとメインに使っているアメリカaudibleからダウンロードすることにしました。自由度が高い。

今日も読んでいただきありがとうございました。コメントもありがとうございました。読んでいただいててうれしいです。

明日は月曜日また1週間がんばりましょうね。

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