英語読書日記 The Tea Rose

The Tea Rose
The Tea Rose
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Author :Jennifer Donnelly
Period:January 1st~13th
Category:Fiction (Historical)
Pages: 675pages 

Total recommends:★★★★★★ (★5ツ半から6つ!)
Difficulty:★★★☆☆
Story:★★★★★
Can't-sleep-degree:★★★★★
Romance-packed-degree:★★★★★
Adventure-packed -degree:★★☆☆☆
Mystery-packed-degree:★★★☆☆


圧巻!読む者を魅了するこのドラマ 最後まで息つく暇なし。
19世紀アイルランド人移民少女の波乱万丈細腕繁盛記!

あらすじ:
アイルランド移民の娘としてロンドンの下町で生まれた快活で美しい少女Fiona。貧しいながらも彼女は大好きな家族のもと愛情いっぱいに育ち、将来を誓い合った幼馴染のJoeとお店を持つ夢を語りあう毎日だった。

しかし、その幸せな日々に影が差そうとしていた。Fionaと早く結婚して店を構えるための貯金を殖やすため、恋人Joeは違う町へ出稼ぎに出かける。そして彼女を一番かわいがっていた父親が倉庫上階から落ちて大けがをしてあっという間に息を引き取る。大黒柱を亡くした一家は家賃の安いアパートへ引っ越すが、それでも生活がままらない。そんななか、Fionaの母と妹が流行病に倒れる。弟のCharlyは家族を養うために賭博ボクシングに手をだす。

やがて、家族に彼女にまた過酷な運命がやってくる。それは目をおおいたくなるような現実だった。(これ以上はやめときます(笑))

なんとか自活して生活しようと父の慰謝料を請求しに行った父の元会社で、事故で死んだと思っていた父は実は雇い主の命によって殺害されていたという事実をFionaが偶然聞いてしまったのだ。それに気づいた雇い主とその手下の追手からなんとか逃げてきたFiona。残された道は、父の弟の住むニューヨークへ逃げることだけだった。

必死の逃亡が始まる。はたして彼女は魔の手から逃れられることができるのか、そして彼女とJoeの愛の行方は?

あらすじネタバレをせずにがんばって書いてみました。せっかくのお楽しみがなくなりますからね。

何で今まで読まずに本棚に置いといたんだろう?と思うほどのめりこんだこの作品。どうかんがえても今年の3本の指には入ります。他のことがなかったら徹夜してしまったでしょう(笑)展開があって、スリリングで、ロマンス満載。ドラマとして比較するにはちとジャンルが違うかもしれませんが、私の中では昨年読んだ「The Pillars of the Earth」を完全に抜いている~。女性が書くとやっぱ違う。(女性作家びいきな私ですみません)ページを開けるたびに「次はどうなるの~?」とハラハラドキドキしながら、主人公のFionaが敢然と彼女の波乱万丈な人生に向き合って強く生きて愛を貫く姿に、共感し、感動します。とにかくすごい。

この本は洋書ファンクラブで渡辺さんの書評を以前に読んで購入して積読してあったものです。先に同じ著者が書いているヤングアダルト作品であり文学賞もとった「A Northern Light」(←私の読書日記に飛びます)を読んで気に入ったので買ってありました。
A Northern Light
A Northern Light
YA向けというのもあって、前作は非常にピュアです。最後のなんともいえない感動を覚えています。これは英語ももっと読みやすいのでお勧めの作品でもあります。しかし次作であるこれは打って変わって、ものすごい躍動感のあるヒストリカルロマンスともいえる作品。ここまでするかというほどドラマチックに話が展開していきます。

話の舞台が19世紀の混沌の中で力強く生きる下町から始まります。そして新世界アメリカニューヨーク。ダイナミックな時代に合わせて登場人物たちも感情豊かに演じ続けてくれます。おもしろかったのが、その時代の象徴的な、歴史的なこともエピソードに織り交ぜられていることです。その時代の服装や、町の様子。はやっていた絵画など。時の人が登場したり。うまく利用しているのがJack the Ripper(切り裂きジャック)。この著者なりの「切り裂きジャックはだれ?」の答えを用意してくれるのもご愛嬌。

英語はコックニー訛りになれれば、わからない単語も「ああ、これはきっと文脈から娼婦ってことだな。」とか「これは食器棚というか飾り棚って感じ?」そんなにたくさん辞書を引かずに、とういか引く暇ないほど読むことに集中できました。コックニー訛りと多少違うかもしれませんが、例を挙げると、ハリポタのハグリットの英語のように音が抜けた形でスペリングされています。Heを'eと書いてあったり。ハグリットはスコティッシュ訛りなのかな?他にもこんな感じのスペル崩しはよく見かけます。「Outlander」とか、昨年読んだ「The Help」でもあったような気がします。あれはアメリカ南部なまりでした。それさえなれればあとはストーリーにぐいぐい引っ張られるので読み進むことができます。難しさは★3つより★3つ半といったところでしょうか。読むのに時間は結構かかりました。

いろんな要素が濃く詰まった感じのドラマチックな展開ですが、女性としてやっぱり胸キュンとなったのは主人公の愛、しかもニアミスぎりぎりの擦れ違いの愛です。ほんと引っ張る引っ張る。make loveシーンはありますが、そこだけを取り立てて強調した感じではないので、純粋にストーリーが面白いです。

私はこの本をこの2週間ほど、心身ともに疲れたときのカツをいれてくれるオアシスとして愛読しました。こんな悲惨な状況から立ち直って運命を切り開く女性を描いているこのお話にどれだけ元気をもらったか。本来はもう少しピュアな感じではかなげな感じの話を好む傾向にある私ですが、これは別格で★5ツ半以上。歴史がらみでドラマチックで、ラブストーリーだけど、ラブラブだけじゃない波乱万丈さ。

これは太鼓判です!読んでよかった。渡辺さん、ご紹介ありがとうございました。

これを読みながら音楽もけっこうドラマチック路線を流しながら一人で盛り上がっていました。ドラマを見ているような気分で楽しかったです。「Day Dream」というアルバムをダウンロードして流してました。
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次は何読もうかな。こんな作品にまた出会いたい気持ちと、さっと読める本がいいよって声が聞こえてきます。

とりあえず、どうも気が緩んでやっぱり熱があるので休むことにします。

読んでいただきありがとうございました。