英語読書日記 Into the Darkest Corner

Into the Darkest Corner. Elizabeth Haynes
Into the Darkest Corner. Elizabeth Haynes
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Author :Elizabeth Haynes
Period:September 24th~ October2nd
Category:Fiction,Thriller
400pages

Total recommends:★★★☆☆
Difficulty:★★★☆☆
Story:★★★★☆
Can't-sleep-degree:★★☆☆☆
Romance-packed-degree:★☆☆☆☆
Adventure-packed -degree:☆☆☆☆☆
Mystery-packed-degree:★★★★★

逃げ場のない愛憎。追い詰められ、壊れた心を癒しながら、
心の闇と、やがてやってくる「彼」と対決する日を描いたサスペンス

 あらすじ
大学生の時に両親を事故でいっぺんに亡くしたCathy.彼女は今ロンドンで一人で住んでいた。彼女には毎日せねばならない「儀式」があった。それは同じ通勤ルートを使わない。アパートの鍵を閉めたか何度も確認。自分の部屋に入ると、カーテンの位置から始まり、すべての窓を何度も何度も、出たときと同じかどうか確認すること。手がちぎれるほど洗うこと。毎日毎日何度も何時間もそうすることを繰り返す日々だった。

ある日、空室だった上階の部屋にStuartという男性が引っ越してくる。とてもやわらかで紳士的な彼は彼女にやさしく言う。「鍵はちゃんとしまっているよ。大丈夫。君はOCD(強迫性障害またはパニック障害)なんだ。」彼はロンドンの病院で働く精神科医だった。最初はStuartを避けていたCathyだが、偶然彼女が酔っぱらった同僚の男性にキスをされてパニックに陥った時に助けたもらったのをきっかけに徐々に彼に心を開くようになる。

Stuartに紹介してもらった医師の診断で、彼女はOCD以外にもPTSD(心的外傷後ストレス障害)も併発していることがわかった。少しずつ病状と向かい合って努力する日々がはじまる。原因は彼女の故郷ランカスターで起こった事件がきっかけだった。彼女はつきあっていたLeeに殺されかけたのだ。逮捕され、懲役3年の刑を終えてLeeが出所する日が近づいていた。そして周りでは不審なことが起こるようになった。これは彼女の心の中で起こっていることなのか、現実にLeeが現れたのか・・・。彼女の心の闇が癒される時はいつの日かくるのだろうか。

読み終わってほっとしました~。ああ、こわかった。やっぱりサスペンスはどきどきします。最近読んだ同じようなジャンルのお話「Before I go to Sleep」「Sister」の間を行くようななんとも言えない行き場のない気持ちを持ちながら読み進みました。早く事件が解決してくれえと祈りながら読んだよ、おばちゃんは。だって主人公のCathyがほんとにこれでもかというほど追いつめられて行くんです。著者は警察で事件の分析をやっていた(いる?)女性のかたですが、フィクションとわかっていてもホントに起こった事件を追体験しているような気分でした。だからこわかった。

これ、イギリスアマゾンでチェックしてたものなんですが、Before I go to sleepを読んだ方々のブログを回っているうちにイギリス在住の日本人の女性の方が読んでらして、「Before・・」が面白かったのなら、これもきっと面白いとお墨付きをいただいたので、アメリカアマゾンでポチッとKindleへ。いや、でも日本在住の私にはきっとその方ほどはサクサクとは読めてないでしょうがね(笑)

あまりにも魅力的な男性と出会い、ドメスティックバイオレンスに陥り、そこから抜け出そうともがく美しきヒロイン。そしてパニック障害という重い後遺症を克服していく様を本当にていねいに描いています。「どうか、最後はCathyが幸せになりますように!」と願いながら読みました。で、サスペンスなので、OCDと戦いながら、最後はやっぱり現実と戦わないといけない。だから最後が知りたいながらも主人公の悲しさと苦しさをともに味わっているような気分になりました。

英語は前述の2作品のちょうど真ん中ぐらいの難易度ではないかと思います。400ページで10時間ちょっとかかっていると思います。なんか読み飛ばしできなくて、すごく丁寧に読みました。ひとつひとつなんか緊張感がただようからだだっと読めない感じです。辞書がぶっ壊れているのもあるので、時々英英引いてそれがイギリス独特の表現だったりしておもしろかったです。

最初は4年のスパンで過去と現在が交錯するので、わかりにくかったです。10%過ぎて少し「ああ、そうか。」となんとなく内容が見えてきます。なので、Kindleのサンプルで冒頭だけ少し読み返しました。しかし、本当に女性の刻一刻と変わる、ゆれる心理描写がすごいです。相手を本当に愛しているのか、いやこれは愛だ。と揺れ動く。そしてだんだんとコントロールされていく恐ろしさ。

内容はOCDとPTSDについてなので、かなり重いです。娯楽作品とは言えない。女性として読むのはつらい部分もありましたが、この苦しさを少しでも知れてよかったと思います。だから読んでよかったです。

I'm not bleeding now. I' not hurting any more. It's over, alright?
 We can't change what happened, but we can change what happens from now on.

今私は血を流していなし、怪我もしていない。そう、終わったのよ。
私たちは起こったことを変えられないけど、今から起こることは変えられる。

Cathyが自分に言った言葉。これは私たち皆が心に持っていていい言葉だなと思いました。

いやあ、重いの続きすぎ。今度こそなんか痛快ジェットコースターみたいなの読んでみたいですがね。

これであと50冊まで8冊。長いのも気にせず手を出そうかなあ。どうしようかなあ。と悩んでいたら、横から娘が「ママ私の本読んだら?8冊だったらあっという間だよ。貸してあげようか?」と小学生向きの英語絵本を数作持ってきてくれました。

それ読んどこかな。

今日もお越しいただきありがとうございました。
明日もいい一日でありますように。