英語読書日記 The Empty Chair

The Empty Chair (Lincoln Rhyme Novels)
The Empty Chair (Lincoln Rhyme Novels)
クチコミを見る

読者の淡い推理をあっと欺く頭脳戦。どんでん返しの連続、やられた~。  

Author:Jeffery DEaver
Period: June 13th~19th (7 days)
Category:Mystery
479pages

Total recommends: ★★★★★
Difficulty:★★★★☆
Story:★★★★★
can't-sleep-dgree:★★★★★
Mystery-packed-degree:★★★★★
Romance-packed-degree:★★☆☆☆



あらすじ

NYで犯罪捜査官として活躍し、捜査中に事故にあい四肢の自由を奪われたLincoln Rhyme
彼は少しでも体の自由を取り戻すために国のなかでも有数の脳外科医に手術をしてもらうためにノース・キャロライナに来ていた。傍らには彼のことをもっとも理解する看護師Thomと事件をきっかけに知り合い助手として、そしてパートナーとしてのAmelia Sachsを連れて。

手術は彼の命を懸けた選択だった。成功率は低く、治るかどうがわからない。しかしRhymeはその少ない可能性にかけようと思った。手術の日も決まった時に、その町の警察から「指名手配中の殺人犯と誘拐された女子大生と看護師を探し出してほしい。」という依頼を受ける。手術の日の前までには捜査から降りるという約束で、RhymeとAmeliaは捜査に協力する。

容疑者はGarretという16歳の少年。6年前に家族を事故でいっぺんに亡くしたあと、
里親を転々とする少年だった。彼は統合失調症と何かの後遺症で皮膚が変色しているため、町での扱いはかなりのものだった。彼は暴行目的で憧れのMary Bethを誘拐しようとし、その時に助けようとしたBillyという青年をスコップで殴り殺したあと、Mary Bethを連れ去った。その後事件現場に花を手向けに来た看護師Lydiaが再び現れたGarretに誘拐される。

Lydiaを連れたGarretを追跡するためヘッドセットを付けたAmeliaが動けないRhymeの手足目となり動き出す。しかし、事件は実は意外な盲点と驚愕の事実が隠されていたのだった。いまここにライムシリーズ特有のforensic reserch
(法医学捜査)が始まろうとしている。


久々のライムシリーズ。おもしろかったです。10年ほど前の第一作、2年前の第二作。まだまだ自分の英語力がないときに必死に読んだものでした。今回は少しは?内容も朧げ度がなくなりつつある感じで躍動感をもって読めたのですごく堪能しました。女性警察官であるヒロインアメリアがまたとびきりの銃の腕前と感を生かして大活躍。動きを逐一知るために辞書使った、使った。描写は難しいです。でもその甲斐ありました。

途中、「なあんだ、そんな展開?がっかり。」と思いきや、最後までやってくれます、ジェフリー・ディーヴァー氏さすが。

本当に、どんでん返しの繰り返しで昨日は寝不足になりました。昨日から今朝にかけて250ページから最後まで一気読みです。ホントは昨日に最後まで読みたかった。でも、今日は子供の漢検と塾の進学講演会に行かないといけないので、最後の45ページほどを残して夜中に就寝しました。パパにおこられそうだったので。しかし朝になってテレビを見るために日曜だけ早起きする娘に起こされて、おもわず読み終わってしまいました。たまたまこれ読んでいる昨日夕刊に故児玉清さんの惜別記事があって、去年だった中、Deaver氏が来日した時に児玉さんと対談があって、Deaver氏から直筆の資料ノートをいただいたそうです。そんなこともあって、よけい読み進みました。

この本は3巻なので、3巻目ともなるとキャラクターの設定もしっかりしていて、その関係や性格を飲み込んで読めるので本当にそこが魅力でした。やきもちしちゃうライムとアメリアの関係も主軸に盛り込みながらドラマが盛り上がっていきます。ライムとアメリア、そして看護師のThom(ソームかな、トムかなあ。どなたか教えてください。第1作だけ映画化されていて、映画は女性でしたけど、ずいぶん昔で呼び方忘れました。)の3人が1ファミリーのような関係でもあり、それぞれが魅力的なのがまたいいです。

主人公であるCliminalist(犯罪捜査官)のライムの頭の切れること。でもそばにああいう人がいたら、むっちゃ大変だろうなあ。頭よすぎ。モデルしてたかどうかは男性向けの演出かなあ程度で、女性としてはアメリアの頭脳明晰で運動能力も優れていて、人間的にも信頼のできる人物として描かれているのが好感が持てました。そしてあまりにも完璧な頭脳を持つライムの体が動かない。そのジレンマと戦いながら難事件を見事に解決していくところにも醍醐味を感じます。今回の二人の愛の行く末のドラマは前回より好感がもてました。とってもプラトニック。

主軸のキャラクターが非常に魅力的な上に「法医学捜査」というか、事件現場の証拠からプロファイリングしていく手法が見事としかいいようがありません。1巻でもそうでしたが、3巻でもそれが際立っていたと思いました。なんとも頭のいいとしか言いようがありません。こんなの考えるデーヴァーさんってすごいなあ。

それから畳み掛けるよな事件の展開。もうこれでもかというくらい最後の最後までどんでん返しの連続です。最初に怪しいなと思った人は何人かいましたが、ここまで話を複雑にもっていけるなんてびっくりでしたし、久々に「推理小説読んだ!」というさわやかな気持ちになりました。

英語が難しいなら、日本語読んでも超お勧めのミステリーです。最後までハラハラすること請け合い。でもちゃんと事件は解決します。人間ドラマも盛り込んでいますが、どろどろになるすれすれでシャープな感じなので、自分の少ない読書歴から鑑みてですが、最近読んだジョン・ハートよりも私はトリックをたくさん暴いていくこちらのほうが好きです。

これ読んだら次またヤングアダルトですが、その前にちょっとまた仕事をかたずけないといけません。読みだすと止まらなくなってあとでまた自分の体が悲鳴を上げることになってしまうので自重しないと。いつも言ってますが、なかなか止まらない。PB生活。

Join the club!

いつもお粗末な読書日記見ていただいて恐縮です。ありがとうございます。

本日も来ていただきありがとうございました。
いい休日をお過ごしくださいね。