The Girl Who KIcked the Hornets' Nest (Millennium Trilogy)

The Girl Who Kicked the Hornets' Nest (Millennium Trilogy)
The Girl Who Kicked the Hornets' Nest (Millennium Trilogy)
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闘う女性を描いた新しいヒロインのクライムストーリー完結偏!
続きが読みたくなりますよね。残念無念。

Author: Stieg Larsson
Period : 2011.1.28~2.6 (11days)
Category: Crime Thriller
743pages

Total recommends:★★★★☆
Difficulty:★★★☆☆
Story:★★★★☆
Can't -sleep-degree:★★★☆☆
Mystery-packed-dgree:★★★★☆
Romance-packed-degree:★☆☆☆☆

(基準や感想は、あくまで一英語学習者の主観に基づく判断ですご了承ください)

「ミレニアム」トリロジー(3部作)の最終巻。(3部作っていうのが欧米の小説では定番)いやあ、1巻、2巻の複線を見事に3巻で終結させていく面白さを堪能させていただきました。いろんなジャンルを読み始めている私ですが、なんか「大人な1冊」だなあとしみじみ。これ週末でがんばって読めた自分を褒めてあげたい・・・。子供が昨日から新しい塾に通いはじめました。。かなり大変、だからママも自分の限界にまた挑戦。子供が塾でがんばってる間、ミスドでPB2時間も読んで待っていたママは私です。(コーヒー4杯おかわりした)この作品は1時間40ページを越えて読めることはありませんでしたが、苦手な英文を読むより「先に進む」ので、本当に大量に英語が押し寄せてきます。この調子でがんばってスピードを上げていきたいなあと思いながらも、精読も春には集中してしなくちゃいけないなあと思う次第です。

ストーリー(ネタバレなしです)
ストーリーは1巻から続く完結編で、Salanderが重症を負いBlomkvistに助けられて病院に収容されるところから始まります。Salanderには複数の殺人容疑がかけられ、裁判が待っている。彼女を救おうとBlomkvistはありとあらゆる手段を講じていく。秘密裏に行われる事件の核心部分の執筆、妹で弁護士のGianniniを弁護士として依頼し、Salanderの元上司や元保護司の協力も得る。その一方で不穏な動きが渦巻き、その背後まで迫ろうといていた。12歳の少女の闘いが国家を揺るがす事件へと発展し今真相が暴かれようとしている。最後の最後まで手に汗握る展開。第3巻は4つのパートからなり、最後にエピローグへと続きます。

3部作の中で一番長い作品です。1巻から引き続き出てくる登場人物、2巻でも出てくる登場人物、そして新たに3巻でも重要な登場人がでてきます。ややこしいですよね。で、最後までほぼ全員引っ張ってつれていきます「ええっとこれは確か刑事だったな。これはギャングで、え?これはファーストネームで確かさっきの刑事か?だ、誰やねん!」と怒った人も多いはず。途切れ途切れに読むと余計にわからなくなること請け合い。一気に読んだ部類の私でさえ。(3分の1ぐらいは大抵一気読みします)時々考えながら読んでいました。しかも東欧のお名前は覚えにくいっす。3巻まで来ると、もう地名は無視に近い(笑)でも、一度行ってみたくなりますね。

しかし、一貫して作品を覆っているなあと感じたのは、フェミニズム。今回は特にそれが顕著にでていると思いました。Salanderをはじめ、登場する多くの女性はmale chauvinismに対して闘い続けます。だから章の途中で何度も「アマゾネス」ついての記述が繰り返される。扱っているのも1巻から女性に対する性的虐待、ハラスメントへの復讐劇であるよにもとれます。これ書いている人が男性だからまたその作品の中立性が成り立って、事件解決のスピードや展開もあわせて賞賛されているんだろうなあと読んでいて思いました。ホントにスネに傷持つ男性がその痛いところを突かれてコテンパンにやられていきます。弁護士のGianniniが裁判で男性精神科医をこれでもかと言うくらい理論武装でやっつけてしまうところは見もののひとつ。私は本を置くことができませんでした。

それとこの本の魅力だなと思うところは、全く別の場所で行われていることこが、最後には一気に本筋に流れ込んできて事件が解決されていくところです。前巻でも主人公の2人が実際に会うのは(お互いに存在を確認するという意味で)たったの2シーンだけ。直接話を交わしたのは確か1回きり。今回もたくみに同じような設定を利用しています。物語の重要な小道具にコンピューターを配置させてある故にできること。web上でも話が進んでいきます。だから2次元というより3次元的な感覚で読みすすめました。おもしろい。

alarsson_0524そして、一番残念なことは、何度も触れてきましたが、この作者であるラーソン氏は次巻をコンピューターに残したまま、心臓発作で急逝されました。(写真はLarsson氏。パートナーの方の写真もありましたが,webでは見れないようです。)
私が読んだ記憶では、自分の事務所に入ろうとしたら、エレベーターが故障していたので、階段を使った。そうしたら、ドアのまえで急に発作に見舞われてしまったのだそう。彼のパートナーであり、ミレニアムシリーズを一緒に手がけてきたパートナーは結婚していない故に、この世界的なヒットの恩恵をほとんど受けておらず、すべては何年も音信普通だった、父親と兄に行ってしまっているという記事を去年読みました。なんともかなしいお話。思うに、そのパートナーの方がいなければ、これほどまでに強いキャラクターの闘うヒロインは生まれでなかったのでは?と勝手に思う私でした。ご興味ある方は記事がありました。こちら↓
http://www.time.com/time/magazine/article/0,9171,1989142-2,00.html

私はこの記事を読んでいなかったら、今頃のこの3部作を読んでいなかったと思います。

しかし、Salanderの「読書」の特技をうらやましいと思ったのは私だけではないはず。もっと早く英語読めるようになりたいよう。

最終巻では、随所に次巻に続いていくであろう書き込みが伺えました。キャラクターの書き込みがしっかりしている。ラストの終わり方も、扱った事件と反してホントにさわやか。著者の方のスタイルのかっこよさを感じました。

ほんとに、ほんとに残念です。