英語読書日記「Outlander」これぞヒストリカルロマンスの王道!?

OutlanderOutlander
著者:Diana Gabaldon
Delta(1998-08-10)
販売元:Amazon.co.jp
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Author : Diana Gabaldon
Period(読書期間): 11/28~12/17 2010 (20days)
Category: Historical Fiction (Romance)
Page: 850pages

Total Recommends: ★★★★★
difficulty:★★★★★
story: ★★★★☆
can't-sleep-degree:★★★☆☆
romance-packed-degree:★★★★★
Hot? ★★★☆☆ 
(あくまで主観的判断ですので、ご了承ください。)

これぞヒストリカルロマンスの王道!?波乱万丈物語
濃~い、壮大な愛のお話をお求めの方に是非
(大人の女性限定ですがね)

約20年前に書かれて、今や普通の本屋にも翻訳本の文庫本が並ぶ人気のシリーズ第一作です。私はまだまだロマンスに関してはひよっこ同然なのでこれがヒストリカルロマンスの金字塔なのかいえる立場ではないんですがね。いやPB全般に関してまだまだ青二才ですけどね。でも、そう感じる何かがあったのは確かです。

私の嗜好はけっこうばらばら、子供絵本からヤングアダルト、Graded Readers、サスペンス、ファンタジー、パラノーマル、なんでもござれの乱読です。とにかく読むみたいな。本格的に読み始めてまだ1年ちょっと。

しかし、この本は今までに読んだ中で一番長くて、英語も難しいほうだといえます。だからとってもChallengingな1冊となりました。辞書と首っ引きのページもいくつかありました。もし興味がある方は1級単語の記憶の浅いうちに読むことをおすすめします(笑)

舞台は第二次世界大戦後のイギリス。主人公の元従軍看護婦クレアは戦後夫のフレッドと共にスコットランドに第二のハネムーンに赴く。(そこで不思議なストーンサークルの誘われ、気がつくと18世紀のスコットランドだった。そこで出会ったのはなんと夫にそっくりの先祖であるイングランド人ランドール大尉(だったかな)。意識が遠のく中、気がつくとクレアはスコットランド人の一団の中にいた。そこで怪我をしていた若きハイランダー、ジェイミーと出会う。18世紀のまだイングランドスコットランドが敵対していた時代の激動の中で、クレアとジェイミーの愛の叙情詩が今幕を開けようとしている。二人の愛の行方はいかに?

とまあ、よくある感じでまとめてみました。この作品はどうも熱狂的なファンがいらっしゃるようです。確かに話は何もかもリッチ。構成やdetailまですべてびっくりするほどの凄い書き込みようです。圧巻。軽い感じはひとつもありません。なにもかも濃い!(この「濃い」という表現がどれだけこの話にあっているか読んだ方はわかってくださいますよね。)

それもそのはず、元々学者さんなんですね。著者の方。しかも理系の。またすごい。で、このロマンスか。

最初につまづくのはまず、スコットランド訛り。慣れるまで意味がとりにくい。慣れるとだんだんなんとなくわかります。音で読めばいい。最初はけっこうゆっくりとしたペースでヒロインとヒーローの出会いが描かれます。

舞台が舞台なだけに、歴史モノが好きでないひとは最初で挫折しそうになるかもしれません。私は大の歴史モノ好き。特にイギリス史に目がない。頭の中ではスコットランドの風景や、訪れたことのあるお城(お城探訪がちょっとした趣味。まだまだ行ってないところばかりですが)イギリスで見た18世紀を舞台にしたドラマのシーンとか、映画「ロブ・ロイ」とかちょっと時代はさかのぼるけど「ブレイブ・ハート」やらコスチュームモノを頭に浮かべながら読んだ私です。

最初はちょっと「どうなるの?これ」と思いながら、急にドラマが急展開を始めます。半分を超えると平和なシーンは1箇所だけかも。あとはスクリューコースターコース。ぜいぜい。

この話の目玉はなんと言ってもヒーロー役のハイランダーJamie Fraser。最初は少し謎めいた無骨で誠実な戦士という感じですが、まあ熱いこと熱いこと。とことんまで愛を貫き通す。これに全世界の大人の女性がはまったのね。と感心いたしました。どんな目に会おうとも、愛する女性を守るためなら火の中水の中。必ず助けに来てくれる。自分の命に代えてもです。しかも自分の貞操は愛する女性のためにだけ。ここがロマンスたるゆえんです。こりゃメロメロでしょう。Viva Romanceの雪柳さんもおっしゃってましたが、Jamieの語録を作っていいかもと私も思いました。顔が赤らむほどの愛の言葉が満載。

この「熱い」ドラマはこの時代設定だから成し得たことだと妙に感心しながら最後まで作者に強烈に説得させられたようにラストまで走っていきました。ヒーローの性格の描き方が妙を得ている。「こんな男性いるわけないよね。」みたいな男性像を見事に書いています。全世界の女性のために。だから主人公達ははとってもたくさんな目に会います。それがちょっと目を覆いそうになりました。

ヒロインはあまり感情的になりすぎず、ちゃらちゃらもしていなかったのでよかったです。以前に読んだよく似たテーマの話は主人公の女の人がちょっとと思ったので。 

大人の女性向ロマンスなので、「爽やか」では決してないです。だからある意味読む人を選ぶとも思えます。まあ私は大丈夫でした。(結局なんでも読む)濃いmaking loveのシーンでは、以前にも書きましたが、「マクドで読んでなくてよかったあ。」みたいなシーンがありました。次はどこでくるかなあとニヤニヤしながら読んだりなんかして。でも、自称「読みとばしの女王」なので、ふと考えると、「あ、さっきの濡れ場だったのか」なんてことも(笑)それと、やたら単語が難しかったりして、普段なら読み飛ばしそうなところも「こ、これはまたラブラブか?」と必死で辞書引いたりなんかしてました。すみません。でも、それも英語力向上の秘訣の一つということで。

でも、実際はラブラブシーンは話のほんの一部。すごく練られたプロットの中で繰る広げられるので、それも「愛の叙情詩」たるゆえんかなと思えます。実際の史実にうまく絡ませてあるので、作者の方の豊かな想像力の前にひれ伏すばかりでした。

と言う訳で、実は続巻もすでに我が家の本棚に収められています。アマゾンで新古品が超御値打ち価格で売られていたので。でも、濃いので、また続きはなんか読みやすいものをはさんで読もうかなと思っています。ちょっとお休み。(そんなん多くて、積み上げられていますが)年末も忙しいですからね。

もし年内にもう一冊読めれば、その次に今年読んだ中でのベスト1を決めたいと思っています。PB生活、もうやめられません。Join the club!